どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

<小学校学習指導要領>を読む(第3回)

<良いこと>とは何でしょうか?
<悪いこと>とは何でしょうか?



<小学校学習指導要領>を読む(第3回)



<小学校学習指導要領>
        (注)印・・私の疑問と不安。


第3章 特別の教科 道徳(抜粋)・・(つづき)
(1,2学年向け)


父母、祖父母を敬愛し、進んで家の手伝いなどをして、家族の役に立つ事。
<敬愛する心>は、その人の心に湧き上がって来るものではないでしょうか? 
他人が<敬愛>を教える事など出来るのしょうか?
子供は、家族に頼まれれば、大抵の事は、喜んでやってくれるのではないでしょうか? お料理、買い物、お掃除、草取り、・・・。


先生を敬愛し、学校の人々に親しんで、学級や学校の生活を楽しくすること。
生徒は、感受性が強いので、敬愛したい先生を敬愛し、親しみを感じる人に親しみを示すのではないでしょうか?
誰を敬愛し、誰を嫌い、誰と親しくするかは、生徒の自由ではないでしょうか?
学校に自由な雰囲気があれば、生徒は、先生や友達と楽しく、伸び伸びと、生き生きと、楽しい学校生活を送ることができるのではないでしょうか?


⑮わが国や郷土の文化と生活に親しみ、愛着をもつこと。
生徒の行事体験、歴史、展覧会、演劇などから、過去や現代の文化や生活を学ぶことが出来ると思われますが、1年に、何回のチャンスがあるでしょうか? 
なかなか達成困難な問題ではないでしょうか?


⑯他国の人々や文化に親しむ事。
⑮に同じ。


⑰生きる事のすばらしさを知り、生命を大切にすること。
子供は、生まれた時から、生きる事のすばらしさを知り、生命を大切にして生きています。ただし、そのためには、自由な雰囲気が不可欠です。
家庭や学校が、子供のために自由な雰囲気を作ってあげる事こそ重要なのではないでしょうか?


⑱身近な自然に親しみ、動植物に優しい心で接すること。
子供は、好奇心と感受性が強いので、チャンスを与え、家族や先生が、子供と一緒に参加し、コミュニケートするならば、子供は身近な自然に親しみ、動植物に優しい心で接するに違いないでしょう。
なぜ、わざわざこのような項目を設定する必要があるのでしょうか?
   
⑲美しいものに触れ、すがすがしい心をもつこと。
子供は感受性が強いので、チャンスさえ与えれば、感動し、すがすがしい気分をもつのではないでしょうか?
この項目から、<子供は、すがすがしい心を持っていないから、先生や家族が子供に美しいものに触れさせ、すがすがしい心をもつよう指導すべきである>と言う誤った意図が隠れているように、私には感じられるのですが、いかがでしょうか?
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どんぐりおじさん
takano2424@sky.plala.or.jp

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