どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

     <一日・一言>(その16)

その日、言いたくなったことを、一言づつ、綴ります。



            <一日・一言>(その16)



<私が、今、やりたいこと>を、抑制するもの。


                             ブレーキ(その6)
               良い子その2)


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前回


良い子(その1)


ブレーキ対策は、自分が、良い子であることに、自分が、気付くこと。


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今回は、ここから。


前回のブレーキ対策は、「自分が、良い子であることに、自分が、気付くこと」でした。


しかし、この対策は非常に困難な作業です。
自分一人では、まず不可能でしょう。
当人の成長に強い関心のある第三者の援助なしには達成されないでしょう。


ですから、良い子作らないことが、根本対策なのです。


今回は、この根本対策を考えることにします。


さて、良い子は、誰が、どのように作ったのでしょうか?


生まれつきの良い子など、一人もいないのです!



非常に言いにくいのですが、言わねばなりません。
不幸な良いを作らないために。


良い子を作ったのは、誕生後の家庭教育と学校教育です。


家族、特に子供と一緒にいる時間が長い母親と、先生です。


子供にとって、母親、先生は、生存に関わる重要な人です。
すべての子供は、母親、先生を尊敬し愛されたいと強く願っています。


もっと具体的に言えば、褒めてもらいたいのです。


褒めてもらうと、うれしいので、褒めてもらえそうな行動を
選択するようになって行きます。
褒められれば、褒められるほど、この傾向は強くなって行きます。


すると、子供の健全な成長を妨げる事態が起こってきます。



子供が健全に成長して行くためには、子供自身が、<自分が、今、やりたいこと>を実行し、いろいろの体験をすることが何より重要です。



ところが、前にも述べてように、母親や先生から褒めらたい傾向が強まると、子供は、自分自身が、今、やりたい事>を選択しなくなります。


自分が、一番、満足を感じる事の出来る行動を、捨ててしまうのです。


自己喪失です。
不幸な良い子が、完成したのです。


誠に残念な事に、大部分の子供は、9歳位で良い子になってしまっているように。僕には見えますが、いかがでしょうか?


以上が、私の観察と自分自身の人生経験から得られた良い子誕生のメカニズムです。


私の仮説です




この仮説を適用すれば、良い子を作らない対策、方法は明らかです。

その対策は、ただひとつ。
親や先生が、子供を褒めないことです。


子供が一生懸命に描いた絵を、子供が見せに来た時「よく描けているね」などと評価しないことです。
評価には、気持ちの交流が、ありません。


「一生懸命描いたのね。よかったね!」、「描けた! 描けた!」と子供の努力、気持ちを感じ取り、自分(ママ、先生)の嬉しい気持ちを子供、生徒に伝えることが重要です。
この時、子供は自分の努力、気持ちを認められ喜ぶのです。

ここには、気持ちの交流が、あります。
気持ちの交流こそが、子供の健全な成長を促進するのです!



以上が、良い子を作らないための、僕の根本対策(仮説)です。



あなたのご感想をお待ちしております。
宜しくお願い致します。


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      どんぐりおじさん
     

       

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