人間関係とコミュニ ケーション(第60回)、11月28日~
家族の人間関係は、<気持ち(心)の交流>によって、少しずつ、豊かになって行くでしょう!
(9)家族関係
=家族の幸福を求めて=
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(6)家族関係におけるコミュニケーション・・・最後。
=そのプロセス=
今、AさんとBさんが、対話をしています。
私達は、その時の、プロセスを分解して研究しています。
Aさん Bさん(Aさん以外の家族)
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第59回(前回)・・・一部改定。
<プロセス⑥>
Aさんが発言しました。
今、Bさんが、その発言を聴いています。
Bさんは、Aさんの発言に含まれている、次の3要素を認識するよう心がけて下さい。
これは、誰にとっても、非常に困難です!!
この世に、これほど、困難な事はありません。
(1)気持ち。
(2)願い。
(3)意見、事柄、内容。
<解説>
Bさんは、Aさんの心の中を、直接、見ることは出来ません。
今、この一行を読まれたあなたは、きっと驚かれたでしょう!
「そんな、馬鹿な!」と。
でも、これはちょっと考えれば、誰もが納得できる事実です。
それなのに、私達は、この事実を自覚していないのです!
驚いた事に、他人の心の中が、見えると思っているのです。
これは、大間違いです。
「自分は、他人の心の中を、直接、見る事は出来ないのだ。相手の発言に乗ってくる<音声や表情>からしか、3要素を知ることは出来ないのだ」と解っているならば、
*発言者は、出来るだけ正確に、簡潔に、表情豊かに、感情を込めて、発言しようと心がけるでしょう。
*受信者は、集中して、相手を見ながら、発言に含まれている3要素を知ろうと努力するでしょう。
もし疑問がある時には、質問し、確かめながら慎重に、発言を聴こうと努めるでしょう。
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第60回(今回)
<プロセス⑦>
発言、受信、発言、受信・・・・を、繰り返しましょう。
3要素が、ある程度、認識され、納得されるまで。
でも、時間がかかり、疲れたら、不十分でも、話し合いを中断して、次回に持ち越しましょう。
解説
私は、上記に「3要素が、ある程度、認識され、納得されるまで」と書きました。
私が<充分>と書きたいところですが、そうは書けない理由があるのです。
それは、私が、ここで<充分>と書くと、これを読まれた皆さんは、当然、「受信、発信を、何回も繰り返せば、相手の3要素を<100%>知ることが出来るんだな」と理解されると思います。
しかし、これは誤解なのです。
なぜでしょうか?
少し、くどくなりますが、とても大事な事なので、以下にご説明いたします。
前回も書いたのですが、二人とも、相手の心のスクリーンに映っている3要素(気持ち、願い、事柄)を、直接、見る事が出来ません。
<音声と表情のみ>を伝達手段として使い、相手の心のスクリーンに映っている3要素(気持ち、願い、事柄)を、間接的にしか、知ることが出来ません。
何千回、発言、受信、発言、受信・・・・を、繰り返しても
二人が知り得る情報は、100%に達することは出来ないのです。
実際は、60%位、あるいは、30%位の情報で、「解った。納得した」と、二人は思って対話を終っているかも知れないのです。
ですから「何度も、話し合ったけど、私は、相手の<実際の3要素>を、100%、理解してはいないのだ。相手の<実際の3要素>を理解することは、不可能なのだ」と言う認識が、正しいのです。
ですから、二人の間に、誤解が生じる可能性は、常にある、のです。
この事を知っていることは、とても重要です。
なぜなら、後になって、「あれ、君が、今、言ってることは、この前、言った事と違うじゃないか!!」などと、相手を咎めたり、怒ったりしないで、すむからです。
「私は、どうも、この前、君が言ってた事を誤解してたようだね。もう一度、話し合おうかね」と、<シキリ直し>の話し合いが出来るからです。
どうも、<プロセス⑦>をご説明するのに、私は、四苦八苦したのですが、お解かり頂けでしょうか?
もう、2時間もかかってしまいました!
今回で、このテーマを終わります。
ご愛読、有難うございました。
何かお役に立てたなら、嬉しく思います。
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どんぐりおじさん
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