どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

人間関係とコミュニケーション(第41回)9月29日~

夫婦の人間関係は、<気持ち(心)の交流>によってのみ、少しずつ、豊かになって行くでしょう!



(8)夫婦関係(つづき)



                  



(8-6)夫婦愛とは(つづく)


(イ)夫婦愛とは、なんでしょう?


普通、<愛>と言う言葉は、何か、<暖かく>、<やさしく>、<立派なもの>と言うイメージがありませんか?


では、次のような行為は、<>と言えるでしょうか?


例(1)
彼女(奥さん)が、彼(旦那)の食べるものを買いに、スーパーに出かけて行く。
「毎日、毎日、面倒で、イヤになっちゃうなー!」と思いながら。
ここには、始に書いたような<暖かい気持ち>はありません。イヤイヤながらの行為なのですから。


でも、彼女は、自分が食べるものだけでなく、彼の食べるものも、買うのです。「彼は、秋刀魚が好きだな。でも、昨日も秋刀魚だったから、今晩は、お肉にしようかな? お刺身にしようかな?」など、いろいろ考えながら、スーパーの中を、あちこち回って買うものを決め、やっとレジに行くのです。そして重い荷物を持って家に帰ってくるのです。


彼女の行為は、いやいやながらやってるのだから、<愛>ではない。彼女の行為には、やさしさ、暖かさがないのだから」


この判断は、私は、間違っていると思います。納得出来かねます。彼女の実態を認識していないからです。


彼女の行為に、やさしさが、あろうが、なかろうが、彼女は、彼の生存に必要な食べ物を、彼のために、苦労して、自分のエネルギーを使っているのですから、立派な<愛>なのだ、と私は考えるのです。


私は、彼に、彼女の<愛>、<やさしさ>を感じて欲しいのです。




次の場合は、どうでしょうか?

例(2)
彼は、毎朝、出勤する。「彼女のために、自分は働きに行くのだ」などと言う暖かい気持ちはありません。

でも、会社に行けば、上司や同僚や部下との苦労がいろいろあるのです。
それに、彼の収入は、自分の生活のためだけに使われているわけではありません。
家の修繕、保険金、彼女の着るもの、食べるもの、その他、二人の生活のためにも使われているのです。


彼が働いてくれなければ、二人の生活は成り立ちません。


私が言いたいのは、彼女に、彼を、仕事をして<お金を稼いでくる男>として見て欲しくないのです。


彼が、自分達、夫婦のために、どれだけ多くの苦労とエネルギーを投入しているかを、彼女に知って欲しいのです。


もし、彼女が、彼の実態を見落としていると「彼は、稼ぎが悪い。仕事の愚痴ばかり言っている」などと、文句ばかり言うことになり、夫婦関係は、こじれてくるでしょう。



彼の行為は、立派な<愛>ではないでしょうか!


世間で言われている<愛>と言う<言葉にイメージ>に惑わされ、人間行動の具体的実態をよく見ないと、大切なものを見落とす事になるのです!


ここで挙げた例だけでなく、夫婦関係には、かならず、多くの夫婦愛が、存在しているのです。もしそうでなければ、二人の生活は、成り立たないのです。


残念なことに、このことは、多くの夫婦が見落としがちだと思うのですがいかがでしょうか?

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    *ナイス、コメントをよろしく!


      ドングリおじさん


          















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