人間関係とコミュニケーション (第5回)
(6)対話の場で、何を伝えられるか?
Aさん Bさん
Aさんは、Bさんに、何を伝えることが出来るでしょうか?
(1)Aさんの気持ち(感情)を伝えることが出来ます。
「うれしい」、「楽しい」、「おいしい」、「いやだ」、「好 きだ」、「きらいだ」、「心配だ」、・・・・。
(2)Aさんの願い、希望、期待を伝えることが出来ます。
「やってほしい」、「やめてほしい」、「喜んで欲しい」、「お金を頂戴」、「パンが食べたい」、「ビールが飲みたい」 ・・・・。
(3)Aさんの考え、知識を伝えることが出来ます。
「ほうれん草は、ビタミンAが多く含まれていて、健康に良 い」、
「道徳教育が強化されている。これは危険だ」。
・・・・・・。
この三つが、キチンと分けて話されることは、滅多にありま せん。大抵は、いくつかが、より糸のように、混ざっていま す。
ですが、出来れば、Aさんは、自分が、今、上の三つのうち の、どれを、Bさんに伝えようとしているのか、伝えたいの か、を自覚している事は、とても大事なことです。
なぜなら、もし自覚していれば、伝えたいことが、Bさんに 伝わるまで、何度でも、繰り返して伝えるエネルギーが湧い てくるからです。
また、自覚していなければ、自分が、何を伝えようとしてい るのか、だんだんボケてきて、対話が迷路に入ってしまう可 能性も高くなります。
Bさんは、Aさんが話しかけて来たときに、Bさんが、この三 つの内の、どれを話しているのかを、キャッチすることが大 切です。
ここに書いたことは、どれもこれも、誰にとっても、非常に むつかしい事です。
この世に、対話ほど、むつかしいことは、ないでしょう。
毎回が、トレーニングのつもりで訓練し、話す力、聞く力、 を高めましょう!
そうすれば、だんだんと<通じ合える対話、コミュニケー ション>が出来るようになり、二人の人間関係は深まり、楽 しい、有意義な生活が出来るようになるでしょう!
コツ、コツと、あせらず、あきらめづ、マイペースで、努力 しましょう。
ここにこそ、生き甲斐が、あるのですから!!