どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

<小学校・学習指導要領>を読む (第4回)

(Ⅰ)1、2年生向け<徳目>に対して(つづき)


(6)徳目⑥ 「身近にいる人に温かい心で接し、親切にする        事」。

   
温かい心」とは、何でしょうか?
    <固定した温かい心」>などと言うものが、あるの    でしょうか?


    徳目⑥は、<固定した温かい心」が、ある>と仮定    しないと成立しません。


    さて、人間の心(気持)は、水の流れのように、
    一瞬、一瞬変化します
    これは、疑いようのない事実です。
    この事実を認めない人は、いないでしょう。


    ある瞬間は、温かく、次の瞬間は、冷く、・・・・。
    怒ったり、笑ったり、・・・・。


    人と接する時に、自分の心を、自分の意志で、「温か    くすること」は、出来ません。


    ですから「他人と、温かい心で接すること」は、心理    学的に、また論理的に、不可能です。


   親切にする事」。
    これについても、上記と同じ理由で、不可能な行為で    す。


  *私の結論
   徳目⑥は、1,2年生どころか、すべての人間にとって、   不可能な行為です。


   もし、無理にやれば、<心は、怒り>、<顔だけ、笑    顔>という、偽善行為となります。


   偽善行為を、<道徳教育>と称して、生徒に強要するこ   とがあるとすれば、そのような<道徳教育>こそ、<悪   い教育>です。


   理性に照らして悪い教育>です。


   生徒の成長を妨害する<悪い教育>です。



さて、先生方は、徳目⑥を、どのようにお考えでしょう   か?
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