教育新聞 (第78号)
人格養成のための<新・教育学> =対話による、生徒中心の教育=
「あなたは、こんな時、どうしますか?」(最終回)
=ケース・スタデイ=
(16)ある女生徒が、私を、蹴る時。
これは、私の体験談です。
その体験を、出来るだけ,そのまま書いて見たいと思います。
登校時のこと。1年生の女生徒。顔も、体も、歩き方も、話し 方も、とてもコワバッテいます。
強い緊張が、感じられます。
私は、毎朝、昇降口に立って、防犯活動をやっています。
彼女は、毎朝、私の前を通り、下駄箱の方に入って行きま す。
その瞬間、私の足を思いっきり蹴って、逃げて行きます!!
私は、怒って、大声で叫びます!
「痛いでしょ!! そんなに強く蹴ったら!!!」
ほとんど、毎日、こんな事が、繰り返されました!
約、1年ぐらい、続いたかと思います。
私のスネは、少し紫色になりました。
ある朝、彼女が、向こうから、私の方に歩いて来ました!
私は、ビックリしました!
彼女の全身から感じられた、あの緊張感が、まったく無い
のです!!
あの強張った恐い顔が、フクヨカで、かわいらしくなってい たのです!
この激変に、私は、ほんとに、ビックリしました!
感動しました!
しばらくして、「よかったなー!」と思い、嬉しくなりまし た。
私は、なぜ怒ったのでしょうか?
私が怒ったのは、彼女の蹴りが、痛かったからです。
私に、痛い思いをさせた、彼女のその行為を許せなかったか らです。
<蹴る事が悪いことだ>とか、<子供がおとなに乱暴するの は、良くない事だ>と言った、道徳的判断では、ありませ ん。
私には、そんな道徳観は、ありません。
*このケースから、私は、次のことを再確認したように思い ます。
<おとなが、真剣に、その瞬間の、自分の実感を、子供に伝 え続ければ、子供の中に潜んでいる、健全な潜在能力が、い つの日か、現実となる>。
*さー、こんな時、あなたは、どうしますか?
なぜ、そうするのですか?
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*コメントをよろしく!(どんぐりおじさん)
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