教育新聞 (第76号)
人格養成のための<新・教育学>
=対話による、生徒中心の教育=
「あなたは、こんな時、どうしますか?」(つづき)
=ケース・スタデイ=
(14)ある生徒が、滅多に笑わない時。
私は、このような生徒が、ひどく気になります。
よく笑う、明るい性格に変わって欲しいと思います。
よく観察すると、このような生徒は、ただ笑わないだけでな く、感情全体(喜、怒、哀、楽、・・・)が乏しいのです。
表情も、体も、硬く見えます。
友達とフザケタリもしません。
給食の時も、黙々と食べるだけです!
感受性が、弱いのです。
私は、感受性を強くするため、刺激したくなります。
チャンスを見つけては、話しかけます。
給食の時、「みかん、すっぱかった?」とか、
ランドセルを下ろしたとき、「フー!」と言ったら、すかさ ず、「ランドセル、重たかった?」、「今、ホッとした の?」などと。
このような感受性を刺激する対話はとても効果的です。
多くの場合、パーソナリティ・チエンジは、長い時間がかか ります。
しかし、その終点は、劇的に変化することがあります。
今、目の前にいるこの子が、さっきまでの(1秒前までの) あるいは、昨日までの、あの子だろうか、と不思議に思うほ どです。
これは、私の、実体験です。
笑わなかった生徒が、初めて笑顔を見せた時の、私の喜び は最高です。バンザイ!!です。
この時も、
「・・君、今、笑ったね! うれしいね! 先生も、うれしい ぞ!」と叫びます。
うれしくもないのに、コトバだけの発言なら、その発言はイ ンチキです!
*さー、こんな時、あなたは、どうしますか?
なぜ、そうするのですか?
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*コメントをよろしく!(どんぐりおじさん)
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