教育新聞 (第72号)
人格養成のための<新・教育学>
=対話による、生徒中心の教育=
「あなたは、こんな時、どうしますか?」(つづき)
=ケース・スタディ=
(10)生徒が、挨拶を、返して来ない時。
私が、「お早う!」、「さよなら!」と言っても、生徒が 黙っていることが、よくあります。
私は、こんな時、ちょっと寂しいけれど、何も言いません。
挨拶は、大人が作った、大人同士の常識、礼儀作法です。
生徒は、そんな礼儀作法を知りません。
だから、生徒は、挨拶されても、ピント来ないのです。
不思議なのです。
馴染めないのです。
だから、返事をしなくても、当然です。
私は、そう思っています。
だから、親や、先生が、子供に「返事をしなさい!」など、 モンクを言うの聞くと、不愉快に感じます。
では、なぜ、私は、生徒に「お早う!」と言うのでしょうか。
それは、生徒の元気な顔を見ると、嬉しいので「おはよう」 と言いたくなるのです。
「又、元気で会えて嬉しいね!」と言うメッセィジです。
だから、自分が、こんな気持にならない時は、挨拶は、しま せん。
生徒が、沈んでいるように見える時、友達と話をしている 時などは、黙っています。そのままに、そっとして置きたい からです。
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