どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

教育新聞 (第67号)

  人格養成のための<新・教育学>
     =対話による、生徒中心の教育=
  

      


「あなたは、こんな時、どうしますか?」(つづき)
                      =ケース・スタディ=

(5)授業中、生徒が、イネムリをしている時。



私(担任と仮定)にとっては、この問題は、とても対応が難しい


(1)一人の生徒だけが、今日始めてなら、その時間だけは、  黙っています。無理に起したって、頭がボーとしてたら、  どうせ勉強は頭に入らないに決まっています。
  寝ていれば疲れも取れて、次の時間は勉強するかもしれま  せん。ただ、眼を開いていれば、それでいいと言う訳では  ありません。


  その時間が終っても、寝ていたら、静かに声を掛けます。
  「・・・君、よく寝ていたね。眠かったの? 顔でも洗って来   たら眠気が取れるかもよ」。


  これで、イネムリは止まるでしょう。


  今日のことを、親に伝える必要を、私は感じません。
  もし伝えたら、親の負担になるだけでしょう。

    
 (2)数人の生徒が、度々、寝てしまう場合は、
  「自分の授業  が生徒にとっては退屈なのだ、自分の授   業が、つまらない  のだ
   と判断するのが妥当です。
   生徒のイネムリの原因は、私にあったのです。
   解決策は、言わずもがな。


(3)特定の生徒だけが、頻繁にイネムリを繰り返す! 
  この場合が、1番、心配です。原因が心にあるかもしれま  せん。生徒と二人だけで話し合う時間を取ります。

  生徒が「自分は、イネムリを咎められている」と感じないよ  うに、慎重に話し合います。
 「どうして、寝ちゃったの?」などと原因を探れば、生徒は 壁に追い詰められるように感じるでしょう。
 生徒は「自分が眠ってしまった事」を、私に受け入れて貰え ば、きっと眠らなくなるでしょう。


 私の<気持ちだけ>をそのまま伝え、<生徒の気持>を受け 入れる事。これに成功すれば、問題は自然に解決するでしょ う。
 原因が、家庭生活にある事が、ハッキリした場合だけ、親に 知らせ一緒に解決策を話し合います。親が「自分が咎められ た、責任を追及された」と誤解されないように、慎重に話し 合います。


さー、あなたなら、どうしますか? なぜ、そうするのですか?
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