どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

<期待>について(その4)

            <期待>について(その4)


                                       


(3)相手に対するあなたの期待を、相手は知らない!


*あなたは、夫に期待する。
「もっと早く家に帰り、家族と一緒に夕食をしてくれたらなー」


*あなたは、妻に期待する。
「風呂ぐらい沸かして置いてくれたらなー。仕事で疲れて家にかえってくるんだから」


*あなたは、子供に期待する。
「子供が幸福になるために、一流大学に入って欲しいなー」


相手にたいする、あなたのこのような期待を、相手は知らないのです。あなたが、ハッキリと相手に伝えていないからです。


ですから、あなたが、相手に対する、あなたの期待を実現したければ、どうすればよいでしょうか?


答は、「言わずもがな」です。





(4)相手に対する、あなたの期待は、妥当でしょうか?
*あなたは、子供に期待する。
「子供が幸福になるために、一流大学に入って欲しいなー」


貴女のこの期待は、はたして妥当でしょうか?
私は妥当ではないと考えますがいかがでしょうか?。
私は、この考えは誤りだと思いますがいかがでしょうか?


このように、相手に対する、あなたの期待が、妥当であるかどうかを、よく考えて下さい。妥当ではない、と判断した場合は、当然、あなたは自分の期待を捨てるでしょう。



(5)相手に対する、あなたの期待は、相手にとって無理が無いでしょうか?


*あなたは、夫に期待する。
「もっと早く家に帰り、家族と一緒に夕食をしてくれたらなー」


*あなたは、妻に期待する。
「風呂ぐらい沸かして置いてくれたらなー。仕事で疲れて家にかえってくるんだから」


このような、相手に対する、あなたの期待は、「相手にとって無理がなさそうだ」と判断したら、あなたは、あなたの期待を、<あなたの希望、願い>として、ハッキリと相手に伝え、お互いが納得するまで話し合い、当面の結論を出して下さい。


当面の結論は、後日変更しても良いのです。


これは、簡単なようで実際には簡単ではありません。しかし、どこかに妥協点があると考え、根気よく話し合って下さい。
ふたりが自己主張するだけでは、妥協点は見つかりません。


お互いが、一歩、引き下がった所に合意点、妥協点があるはずです。


しかし、まずは、ふたりが、率直に、正直に、遠慮しないで、充分に自己主張することが重要です。
(おわり)
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   どんぐりおじさん(教育心理研究者)


           

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