どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

<期待>について(その3)

        <期待>についてその3


                                      



(3)他人に対する期待。
*私は、夫に期待する。
「もっと早く家に帰り、家族と一緒に夕食をしてくれたらなー」


*私は、妻に期待する。
「風呂ぐらい沸かして置いてくれたらなー。疲れて家にかえってくるんだから」


*私は、知人に期待する。
「道であったら、挨拶ぐらいしてくれないかなー」




期待とは、<期して(時間をかけて)、待つこと>です。



自分に対する期待と違い、他人に対する期待を、他人に直接
「・・・して欲しい」と伝え、実行してもらう事は、ほとんどの場合、不可能ではないでしょうか?




具体的に考えてみましょう。
例(1)
私は、夫に期待する。
「もっと早く家に帰り、家族と一緒に夕食をしてくれたらなー」。


私のこの期待を、実現するには、私はどうしたら良いでしょうか?


あなたは、ご主人に、あなたの期待を、あなたの願いとして伝え、ふたりで良く話し合う事ではないでしょうか?
うまくすれば、ご主人は、あなたの願いを聴いてくれるでしょう。
あなたの願い通りにならなくても、お互いの気持ちは、解りあるのではないでしょうか?


あなたにとって大切な事は、相手が、あなたの希望通りになる事ではなく、お互いの気持ち、お互いの事情が解り合えること、納得できることではないでしょうか?


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例(2)
私は、知人に期待する。
この知人は、道で私とすれ違っても、挨拶をしてくれません!
「道であったら、挨拶ぐらいしてくれないかなー」(不満)。


私はどうしたら良いでしょうか?


あなたにお聞きします。
「あなたは、あなたの知人が、あなたに挨拶をすべきであると
考えていないでしょか?」。



もし、あなたがその様に考えているとすれば、あなたのその考えに問題があるのでは?
私には、そう見えるのですが、いかがでしょうか?
(つづく)

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どんぐりおじさん教育心理研究者



     

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