どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

教育新聞(第35号)

人格養成のための新・教育学
  =対話による、生徒中心の教育=


      


人間の性格(その1)
 (1)はじめに
      前号までは、先生に求められる人格特性・能力を研    究してきました。


     この研究は、これでひとまず終わりにして、
    今回から、

      人間の性格、
      自分の性格
        の研究に入りたいと思います。


     自分の生涯をかけて、
      人間としての自分がなすべき課題は
       「一体、<>とは、何ものだろうか」を、
         一瞬、一瞬、
           変化しながら、
            動いて行く
              を、
                見つめ
        探求しながら
         知り続ける事ではないでしょうか?


    この過程で、
     今まで知らなかった<私>
      を発見した時、
      「人間は、最高の喜び感じ、
       前よりも、強い人間に成長することが出る」。


     このように(上記、括弧の中)、
      人間は、
       もともと、出来ている、と
        私には、思えるのですが、
          いかがでしょうか? 
    
前置きはこれぐらいにして、
  これから、皆さんと一緒に、
   「自分の性格」を知るための研究
     を始めましょう。


ご一緒に考えながら、前進したいと思います。



(2)性格とは?
     自分には、
     自分なりの色合いがあることは確かです。


    その色合いは、
     一色ではなさそうに見えます。
      何色もありそうです。


    その時々で、
     ある時は、
      また、ある時は、ピンク
       また、ある時は、いろいろの色の混合。


   世間では、
    一番、外に現れる回数が多いが、
     その人の特徴として目立つので
      「その人の性格」と呼ばれているようですので、   私もそれに倣う事にします。


   自分の色合いは、
     自分の言動・態度に、
      かならず、現れているに違いありません。


   ですから、正確に自分を観察することが出来れば、
    かならず、自分の色合いが
     外に、現れているはずです。


   隠そうとしても、隠すことは出来ないはずです。


   「隠そう」とすれば、
    「隠そうとしていること」が、
      その時の、自分の態度・言動に
       現れているはずです。


  しかし、残念な事に、
   私達は、
    「自分の性格」を
      正確に観察し
       正確に知る事が
        ほとんど出来ません。


  それは、なぜでしょうか?


   例えていえば、色メガネで、自分を見ているからです


     ピンクのメガネで、
      白いものを見ると、
       ピンクに見えるのと同じです。


   結局、私が,言いたい事は
     (1)今、自分が、捉えている
         「自分の性格」は、
          「不正確なものである」。


         簡単に言えば、
          誤解である
            と言う事です


     (2)「自分の性格はこうである」と
         「断定してはならない
           と言う事です。



        (3)だからこそ、
          自己探求は、
           続ける必要があるのです。



(3)色々の性格     
    世間で、呼ばれている性格には、
     どの様なものが、あるでしょうか?

    拾いあげて見ましょう


  
(3-1)
ポジテイブなもの


        やさしい。明るい。親切だ。人情がある。
        勇気がある。理性的だ。利口だ。冷静だ。
        良い人だ。おとなしい。・・・・


  (3-2)ネガテイブなもの
        見栄っ張りだ。意地が悪い。暗い。

        不親切だ。不人情だ。臆病だ。理屈っぽい。        バカだ。怒りっぽい。悪いやつだ。・・・


    ここで注意しなければならないことがあります。


    例えば、世間では、「良い人」、「悪い人」と言う性格
    が、実際に存在するかのように思われています。


    しかし、そのような性格は、
     実際には、存在しない、と私は考えます。
      架空の性格です。


    このような架空の性格が、
     世間で言われて入る性格には、
      多数、紛れ込んでいることに、
    私達は、充分、注意しなければなりません。


    本題から、はずれますが、
     先生方が、
      生徒と対面する時には、

       「世間で言われている性格」
         と言うものに惑わされることなく、



     今、初めて、その生徒と出会ったかのように
      「その時、その時の生徒」と対面しなければ、
        その生徒の正確な性質を知ることは
         出来ないでしょう。

         
        (ドングリおじさん)

              



×

非ログインユーザーとして返信する