どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

学校教育の目的は、何でしょう?(4)

               
      学校教育の目的は、何でしょう?(4)


                                          

                                   


                                           (1)<自由な先生>とは?


<自由な先生>とは、<生徒に、自由を与える事が出来る
先生>のことです。


*<自由な先生>は、生徒の言動を、肯定的に見守っています。
生徒、ひとり、ひとりの健全な成長を願いつつ、観察を続ける、と言うことです。
ですから、先生の願いは、生徒によって、異なります。
たとえば「Aさんは、よく風邪で休むね。もっと、体が丈夫になって欲しい」などなど。



*<自由な先生>は、生徒の言動を、あるがままに、知ろうとします。
<事実を、知ろうとする>と言うことです。
たとえば「Bさんは、友達とあまり話をしない」などなど。
別の言い方で言えば<自分の価値観で、変換しない、解釈しない>と言うことです。
たとえば「Bさんは、友達とあまり話をしないのは、生まれつきの性質なんだから、仕方がない」などなど。



*<自由な先生>は、<生徒の心>を知ろうとします。
<生徒の心>とは、<瞬間、瞬間の、生徒の気持ち(感情)、と、願い>です。
たとえば、「Cさんは、今、うれしいんだな!」
「Dさんは、今、私に、話がしたいんだな」などなど。



*<自由な先生>は、<自分(先生自身)の心>を生徒に伝えようとします。
たとえば「今、私は、うれしいよ!」、
「出来るだけ、遅刻しないでほしいな」などなど。



*<自由な先生>は、生徒と<心の交流>を心がけています。
<心の交流>とは、
(1)先生は、<生徒の、瞬間、瞬間の、気持ち[感情)、と、願い>を感じ取リ、それを、生徒に伝えます。
(2)同時に、先生は<先生自身の、 瞬間、瞬間の、気持ち[感情)、と、願い>を感じ取リ、それを、生徒に伝えます 。


(1)と(2)に成功した、その瞬間、先生と生徒の間(あいだ)で、<心の交流>が起こったのです。
<共感>が、起こったのです!
<心の交流> こそが、生徒の成長を促進するのです!
<心の交流> こそが、生徒の人間形成のための肥料となるのです!



自由な先生の教室は、先生も生徒も、生き生きしていて、元気があふれています!
泣いたり、笑ったり、ケンカをしたり、・・・・・。




                  (2)<不自由な先生>とは?


<不自由な先生>は、生徒に自由を与える事が困難です。
<不自由な先生>は、生徒を不自由にします。


不自由な先生> の資質は、 <自由な先生> の反対ですから、私が改めて述べる必要もないのですが、重要なポイントのみを、以下に述べたいと思います。



* <不自由な先生> は、対話において、生徒の発言に含まれている<感情、と、願い>を知ろうとしないで、<事柄>のみを聞こうとします。
ですから、残念な事に、先生と生徒の間(あいだ)では、生徒の人間形成に、何より大切な<心の交流>は、決して起こりません!!
しつけ指導、お説教が、多くなります。
生徒に、劣等感、優越感を植え付けてしまいます。
これは、生徒の成長を、強く妨害し、生徒を不幸にします。



* <不自由な先生> は、対話において、生徒に、先生自身の心を伝えようとしないで、自分の考え、理屈を、伝えようとします。



* <不自由な先生> は、生徒を、自分の思いどうりに、動かそうとします。
しかし、先生自身は、そのことに、気付いていない、のです。



* <不自由な先生> は、生徒の成長を妨害する、大人の常識、道徳観を、生徒に押し付けようとします。
しかし、先生自身は、そのことに、気付いていない、のです。



*<不自由な先生> と一緒にいる時、生徒は、先生を恐れています。
無意識に、何だか、恐いので、怯えています。
生徒は、学校生活が、イヤになります。


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注意して欲しい事。
完全に<自由な先生>、完全に<不自由な先生>は、実際には、いません。
実際は、どちらかの傾向が強い先生が、いるだけです。
私は、あなたが、<不自由な先生>から、<自由な先生>に、すこしづつ、改善されるよう強く願っています。
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        どんぐりおじさん
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