どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

信念について(5)・・最後

   信念について(5)・・最後。


   


古今東西、広く信念と言われているものを、いくつか検討して
みましょう。


(1)「嘘をついては、いけない。何事も正直に!」。
B.ラッセル卿は、彼の著作にこう書いています。
「ある日、私が草原の小道を歩いていると、一匹の傷付いた狐が
私の前を横切った。そのすぐ後から、狩人がやってきて私に尋ねた
た。『狐を見なかったか?』と。そこで私は『見なかった』と答え
た。
私は、私のこの行為が間違っていたとは断じて思わないのだ!」と。


私も、同感です。



(2)「人を殺してはいけない」。
本当でしょうか?
この信念は、絶対に正しいでしょうか?
私は、そうは思わないのです。
相手を殺さないと、自分が殺されてしまうという絶体絶命の時、私だ
ったら、止む終えず、相手を殺すでしょう!
自分が生き延びるには、そうするしか、手がないのです。


座等市は、いつでも、そうしています。




以上、二つの例を書きましたが、すべての信念は、危険であることを
示したかったのです。
信念は、いつでも、どこでも、適用できないことを示したかったのです。


私達は、自分が信念と考えている価値観、道徳観を、もう一度、自分なりに、
自分の頭で考えることが、重要なのではないでしょうか?


さらに検討範囲を拡大し、信念だけでなく、自分のすべての価値観を見直し、
更新して行くこと(パーソナリテイ・チエンジ)が、大切だと、私は強く
感じるのです。

                  (おわります)
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        どんぐりおじさん


       

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