どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

道徳科の評価(その2)

          道徳科の評価(その2)
                    =朝日新聞の調査結果を読んで=


                          


朝日新聞(H30年4月1日、朝刊)に、道徳科の評価についての次のような二つのアンケートの結果が掲載されました。
お読みになりましたか?


以下、要点のみを整理して見ました。
(1)朝日新聞が都道府県と政令指定都市の67の教育委員会にアンケートした。
その結果、道徳科の評価について「課題はない」と答えたのは、5教委のみ。約6割の教委が評価の要点などをまとめた独自のマニュアル作りを進めており、評価の文例を載せる教委も出ている。


(2)朝日新聞は道徳の教科化について、2~3月、47都道府県と20政令都市の教委にアンケートを行い、全教委から返答を得た。
道徳科の評価については
*25教委は「課題がある」と答えた。その課題として次のようなものを挙げた。
「多くの教員は、授業における評価の経験がない」(三重県)
「約65パーセントの教員が道徳の時間の評価について課題があると感じている」(愛媛県)。
*5教委が「課題はない」と答えた。
*残り、37教委は「その他」と「無回答」だった。
*40教委が評価に関するマニュアルを作ったり、検討中であると答えた。


私は、この二つのアンケートの結果を読み、先生方の強い心配、戸惑いを感じました。
そもそも<道徳>と言う<生徒の心の本質に関わる抽象的問題>を評価することは、記述式であれ、点数式であれ、無理があるのではないだろうか、もしそうだとすれば、先生方が困ってしまうのは
当然なのではないか、と私は強く感じたのですが、いかがでしょうか?


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     どんぐりおじさん


           

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