どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

教師に求められる人間的能力(資質)・・まとめ(1)

教師に求められる人間的能力(資質)・・まとめ(1)

        

今回から数回、私が考える<教師に求められる人間的能力(資質)>(投稿日、3月26日~4月16日)の要点をまとめてみたいと思います。


私の教育論(仮説)においては、教育の目的は、ただひとつ、【生徒の人格養成】です。知識教育は、そのための補助要件にすぎません。


この目的【生徒の人格養成】は、<先生>と<生徒、ひとり、ひとり>の対話によって実現されます。


対話には、【生徒の人格養成】を、促進する事の出来るものと、促進しないもの(もっと率直に言えば、妨げるもの)が観察されます。


結局、対話には、二つの質がある様に、私には見えるのです。


【生徒の人格養成】を促進する事の出来る対話は、生徒と対話する<先生自身の人格・能力・資質>によって生み出される事は、言うまでもありません。


そこで、私が先生に望みたい<先生自身の人格・能力・資質>とは、どのようなものであるかを、一ヶ月間、皆さんと一緒に研究して来ました。


その要点は、次のようになります。



教師に求められる人間的能力(資質)
(1)<事実>と<想像物>を区別する能力。
事実>・・先生が、見たり、聞いたり、感じたりして、知った事。
例「あの生徒は、よく遅刻する」。


想像物>・・・<事実>を、想像して作り上げ、断定したもの」。
例「あの生徒は、よく遅刻する。きっと、いつもTVを見て夜更ししているに違いない」。


この二つを、出来るだけ、キチンと区別しないと、生徒を正確に知ることは出来ません。
また、生徒との対話は、正常なものから、かけ離れたものとなってしまうでしょう。


(2)自分自身の<気持ち(感情、と、願い>を感じ取る能力(感受性)。
一瞬、一瞬、湧いては、消えて行く<気持ち(感情、と、願い>を感受することは、
誰にとっても、容易なことではありません。
出来るだけ、自分の心に集中して、自分の<気持ち(感情、と、願い>を、出来るだけ正確に感受しないと、生徒との正常な対話は、できません。
生徒を正確に知ることも出来ません。
一生かけて、感受性を少しずつ敏感にして行く努力が求められるのです。
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どんぐりおじさん

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