どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

教師に求められる人間的能力(6)  <先生が自分の性格を認識する洞察力>     = 自己概念テスト結果の分析(11)=

                  教師に求められる人間的能力(6)


     <先生が自分の性格を認識する洞察力>
  = 自己概念テスト結果の分析(11)=

                               

今回は、前回の(16)を引き続き検討します。
          
(16)私は、生徒に、礼儀を守らせようとする。
A先生は、生徒に、礼儀(挨拶、お礼など)を守らせる事を、自分の強い指導方針として熱心に実行しています。
今、A先生と私(B)が話し合っています。


A先生「Bさんは、私が、私の指導方針を、止めることを、勧めているのですね?」
B「止めるのを勧めている、と言うほど、強い提案ではないのです。いくら努力しても効果が上がらない事に、A先生の時間と労力を使うのは、勿体ないので中止して、そのエネルギーをもっと他の方面に有効に使う方が賢明ではないか、とご提案しているのです。A先生の指導方針や活動を否定しているわけでは、ないのです」。


A先生「Bさんの趣旨はよくわかりましたが、ここで気になる事があります。それは、私が、私の<この指導方針を止める>と言うことは、例えば、私が、朝、生徒に会った時、『おはよう』と声を掛けることも止めた方がいい、とBさんは言っているのですか?」
B「それは違います。誤解です。私の提案は<生徒に礼儀を教え込も>と言う<指導方針>を取り下げることを提案しているだけなのです。A先生が、生徒に、「おはよう」と言うか、どうかは、A先生の自由ではないでしょうか? もし、ご自分が、言いたいのであれば、言えばいいのではないでしょうか? ただ、この時は、A先生は、<自分が言いたいから言うだけ>であって、生徒に『おはよう』と言わせよう、挨拶を教えよう、と言う<意図,目的、ねらい(指導方針)>は、A先生の気持の中には、ないのです。ですから、生徒たちが、返事をしても、しなくても、良いのです。A先生がこのような気持になることが、<自分の指導方針を、やめる、中止する>という意味です。私がお伝えしかった事はこう言うことなのです。いかがでしょうか? ご理解いただけたででしうか?」。


A先生「よくわかりました。ちなみに、Bさんは、例えば、朝、生徒たちに会った時、かならず『おはよう』と声を掛けますか?」
B「私は、次のように心がけています。
生徒の方から、声を掛けてきた時は,かならづ、返事をします。
生徒同志が会話をしている時は黙っています。生徒の会話を中断したくないからす。
これ以外のときは、声をかけます」。


A先生「指導方針として、機械的に生徒達に挨拶をするのではなくて、生徒たちの、その場の状況を良く見て、挨拶をしたり、しなかったりするのですね?」
B「おっしゃる通りです」。   =以上=
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ドングリおじさん   


      

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