どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

教師に求められる人間的能力(6)・<先生自身の性格を認識する洞察力>・ = 自己概念テスト結果の分析(8)=

  教師に求められる人間的能力(6)

        


 先生自身の性格を認識する洞察力
   = 自己概念テスト結果の分析(8)=

(12)項・「私は,生徒に『その時、その時の、私の気持願い』を、伝えようとする」。


<生徒の人格養成> は、<先生と生徒>の<対話の場>で、<先生と生徒の、心(気持ち、願い)の交流(コミュニケーション)>が実現した時に、はじめて達成されます。繰り返し、繰り返し、毎日の学校生活の、すべての<対話の場>(教室での、いろいろの教科授業だけでなく、休み時間でも、どこでも)で行う事が出来るのです。


さて、<心の交流>は、どのようなプロセスを経て実現するでしょうか? それを考えてみたいと思います。
 対話は、生徒から始る場合、先生から始る場合の、ふた通りがあります。
ここでは、生徒から始まる場合を見てみましょう。
(1)まず、生徒が、先生に発言する。
(2)先生が、生徒の発言に含まれる<気持・願い>を、感じ取る。
(3)先生は、自分が感じ取った、生徒の<気持・願い>を、生徒に確認する。
(4)生徒が、それを納得する。
(5)次に、先生が、先生の<気持・願い>を、生徒に発言する。
この、5プロセスが、1サイクルとなり、さらに、次のサイクルが始まります。


この説明で、おわかり頂けたと思いますが、念のため1例を挙げて見ましょう。
(1)生徒「先生、ぼく、宿題、忘れちゃったよ」
(2)先生(それで、困ってるのかな?)と心の中で感じる。
(3)先生「それで、困ってるの?」
(4)生徒「そうなんだよね」
(5)先生「そうか。今日は、仕方ないけど、先生は、次から忘れないようにして欲しいな」
   
これでお解かりのように、(12)項は、上記のプロセス(5)に当たるもので、心の交流の必須条件ですから、プラス側を、より強くして行くよう努力して欲しいと思います。
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      どんぐりおじさん

             


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