人間関係とコミュニケーション (第27回)
8)夫婦関係(その1)
(8)夫婦関係(つづき)
(8-1)<夫婦関係>の定義
(8-2)二人の関係を、理想の関係に近づけて行くための条件(つづき)
(イ)対話の回数が、多いこと。
(前回は、ここまで)。
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(今回は、ここから)。
(ロ)一方が、相手の発言に含まれている<気持ち>を、感じ取ること。
これは、誰にとっても、非常に、難しいことです。
毎日が、トレーニングです。
人間の発言には、かならづ、<二つの要素>が、より糸のようになって、含まれています。
このことを、書いた論文を、私は、一件しか知りません。
コミュニケーション・対話において、最も重要なこのことが,一般には、発見されていないのでしょうか?
私の勉強不足で、私が、知らないだけなのでしょうか?
<二つの要素>とは、
①事柄・内容
②気持ち
<気持ち>とは、
<一瞬、一瞬、自分の心に、湧きあがっては、消えてゆく<感情と願い>です。
例えば、<嬉しい、楽しい、悲しい、好き、キライ、つらい、憎らしい、怒り、お腹すいた!、え?、 何?、・・・>。
<・・・したい、・・・したくない>。
例)今、女性が、男性に、発言しました。
女性「あなた、やっと、雨が降ってきたわよ!」。
①この発言が示している内容・事柄は?・・・字に書かれていること、そのもの。
<空から、雨が、落ち始めた>という事。
②この発言に含まれている<気持ち>は、
(1)「今、私、うれしいの」(喜び)。
(2)「私が、喜んでる事を、あなたに伝えたいの」(伝えたい、と言う願い)。
男性は、女性の<この二つの気持ち>を、感じ取って欲しいのです。
(1)「彼女は、今、喜んでいるんだなー」。
(2)「彼女は、自分が喜んでいる事を、オレに、伝えたいんだなー」と。
(ハ)その時、その時の、自分の<気持ち>を、コトバで、相手に、伝えること。発言すること。
「いちいち、コトバで言わなくたって、相手は、感じてくれているさ」。
これは、ダメです。
相手頼みの、思い込みです。
怠慢では?
愛情不足では?
大事な気持ちは、コトバで、相手の顔を見ながら、ハッキリと、伝えて下さい!
「うれしいは!」。「イヤだは」。「抱て!」。・・・・・。
「僕は、疲れてるんだよ」。「うれしいなー」。「困ったな」「夕食は、うどんにしてよ」。・・・・。
その時、その時の、自分の<気持ち>を、コトバで、相手に、伝えることは、誰にとっても、非常に難かしいことです。なぜでしょうか?
その時、その時の、自分の<気持ち>を、自分が感じ取っていることが、前提条件だからです。
感じていなかったら、伝えられないのは、当たり前ですよね。
感じ取るには、かなりの感受性と集中力が、必要ですよね。
ところが、私達は、感受性も、集中力も、そんなに強くはないのです。
一体、一日に、何回、正確に、自分の気持ちを感じているでしょうか?
感受性と集中力を向上させるためのトレーニングを、毎日、続けて下さい。
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