人間関係とコミュニケーション(第11回)
(7)<母と子>の人間関係
(7-6)母親の問題の性格=ケース・スタディ=(その1)
(イ)母親の支配欲、独占力、所有欲、が強すぎるケース (その1)
支配欲・・・「あなたは、私の言う通りにしなさい」。
独占欲・・・「あなたは、私ひとりのものです」。
所有欲・・・「あなたは、私の所有物です」。
これらの欲望は、すべて<甘え>です。
母親が、子供に甘えているのです。
(ふたりの年齢制限はありません。念のため)。
これらの欲望は、子供にとっては、決して、受け入れられな い欲望です。
でも、このような欲望は、ある程度は、母親に限らず、誰に でもあるのです。
ある程度までは、仕方がないのです。
人間、誰しも、未熟なのですから。
ここで、取り上げているのは、これらの欲望が、強すぎる場 合です。
強すぎると、<母と子>の人間関係が、こじれます。
困った事に、母親は、自分のこれらの欲望を、まったく自覚 していないのです。
自覚していれば、強すぎてしまう事は、ないはずです。
自分の行動に、ブレーキを駆けることができるからです。
そうすれば、こじれることは、ないでしょう。
この良い例は、多くの熱心な教育ママや先生です。
「大人の人には、キチンと、挨拶しなさい」などと、子供 に、無理な要求をしています。
挨拶、礼儀などは、大人の常識であり、子供には通じませ ん。
それなのに、なぜか、無理な要求を、子供に強要するので す。